論文がプリントされたマグカップを贈ったら喜んでもらえたというおはなし
ScienceGritというサイトで購入しました
タイトルと副題がこの記事の中身の90%以上を表しているので、われながら、これ以上何を書けばいいんだと感じています。とりあえず、どのような経緯でマグカップを購入したかを説明します。
きっかけ
私が所属している研究室には、同期の学生(男性)が1人います。その同期とは、学部生の頃から約6年間、苦楽をともにしてきました。私がこれまで研究を続けてこられたのには、間違いなく彼の存在がありました。
今年、その同期が一足先に博士号を取得することになりました。シンプルにおめでたいです。これが祝うべきこと「その1」です。
また、彼は、来年度から日本学術振興会特別研究員(PD)として採用されることになりました。素晴らしいです。これが祝うべきこと「その2」です。
しかも、つい最近、その同期を第一著者とする論文が、ある心理学系の国際誌に掲載されました。博士課程の締めくくりとしては、これ以上ないことです。これが祝うべきこと「その3」です。
つまり、盆と正月とクリスマスが一緒に来たレベルで、おめでたいことが重なっているということです。また、彼の論文の研究は3つの実験から構成されており、彼がその実験を着実に積み重ねてきたのを、私は間近で見てきました。彼の門出を祝うだけでなく、これまでの頑張りをねぎらいたいという気持ちもありました。
そこで思いついたのが、この記事のタイトルの「論文がプリントされたマグカップ」です。
ScienceGritでマグカップを購入
このマグカップは、ScienceGritというサイトで買うことができます。ScienceGritは、研究者向けのギフトを展開している商品サイトです。
私が購入したマグカップのページは、Personalized Gifts > Personalized Publication Mugsというカテゴリの“Customize with your paper: Custom Graph Mug”です。
購入は簡単です。
- マグカップのサイズを選択(11オンスか15オンス):11オンスだと、幅と高さが同じくらいです。15オンスだと少し縦長で、若干ビールジョッキのようにも見えます。私は11オンスを買いました。ちょうどよかったと思います。
- 個数を入力
- 論文のPDFをアップロード:向こうの人が論文のアブストラクトを切り取って、マグカップにプリントしてくれます。
- 画像ファイルをアップロード:上記のアブストラクトに加え、ここでアップロードした画像ファイルもマグカップにプリントされます。論文に登場する図表などがおすすめです。
- メッセージを入力(任意):好きなメッセージを入力できます。ただし、私は入力しませんでした。
商品の購入を確定する際は、住所を英語で入力することをおすすめします。私は日本語で入力したのですが、後でScienceGritの担当者から「英語で頼むわ」とお願いされることになりました。
商品を購入すると、数日後にScienceGritの担当者から「マグカップのプリント、こんな感じでいいですか?」というメール(英語)と完成品の画像が届きます。もし修正してほしければ、ここでお願いをすることになります。私は、とくに修正点がないと思ったので、そのまま配送してくださいと返事をしました。
商品はラトビアから発送され、たしか2〜3週間くらいで届きました。なお、配達日時の指定はできません。梱包は簡素でしたが、傷や破損はありませんでした。
私が買ったマグカップの画像は載せられませんが、Twitterには色々な画像が載っています。Twitterで「ScienceGrit」などと調べてみてください。ざっと見た感じだとポジティブなツイートばかりで、買った人たちは基本的に満足しているようでした。
おわりに
実際、マグカップを同期に渡したら、彼はとても喜んでいました。どれくらい喜んでくれたかというと「このマグカップのこと、ブログに書いたら? めっちゃいいと思う」と言ってくれたほどです(だからこの記事を書いているというわけです)。ここまで喜んでくれるとは思ってもいなかったので、ついでに私も嬉しくなりました。贈ってよかったです。
なお、調べてはいませんが、マグカップに画像をプリントするといった注文は、ScienceGrit以外の会社(国内)でもできるのではと思います。もしかしたら、そのほうが安いし速いかもしれません。
しかし、ScienceGritは研究者のニーズ(心情?)を理解しています。そうでもなければ「アブストをプリントしたマグカップ」なんて作るわけがありません。ScienceGritで商品を購入すると国外輸送費がかかるし、商品が届くのも遅いかもしれませんが、私はそういうサービスを応援したいです。もし今後マグカップを買うときが来たら、またScienceGritを使おうと思います。
以上、マグカップの購入体験談でした。博士号取得や論文アクセプトのお祝いには、うってつけのアイテムだと思います。